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二眼レフの買い方

購入の予算はどれくらい必要?

気に入った機種があっても、やはり気になるのは「どれくらいの価格か」ということでしょうか。

おおよそですが中古カメラ店で購入する場合、一般的な普及~中級機が1.5万~3万円程度。ミノルタオートコードローライコードなどの人気機種は2.5万~6万円、状態やモデルによっては10万円近くする場合もあります。
高級機ローライフレックスも様々なモデルがあり一概には言えませんが、初期のオートマットで3万円台くらいから、最も人気のある2.8Fの後期型は20万円を越えるものも多くあります。

実際、二眼レフの価格は千差万別です。微細なバリエーションの違い・付属品の有無、商品の状態や当然お店によって値付けの差もありますので、上記価格はあくまで目安としてお考えください。

入手方法のメリット・デメリット

中古カメラ店で買う

一番のメリットは、実際に商品を手にとって確認して購入できることです。
操作方法や解らない事は、納得できるまで店員さんに聞きましょう。修理保証が付いていたり動作不良があった場合、一定期間内なら返品できる規定があることが多いので安心感があります。店によって規定は様々ですので、購入前に必ず確認しましょう。2~3万円のカメラ店にとっては安価な商品でも、3ヶ月から半年の保証を付けてくれる良心的なお店はまだ多くあります。

デメリットは二眼レフの在庫が豊富な店は少ないので、気に入った機種がすぐに見つかるかどうか分からない点と、オークションなどに比べ価格がやや高目なことでしょうか。
また、失礼ながらローライなどの高級機を除けば、二眼レフに強い・詳しいというお店は多くありません。購入前に自身である程度の下調べは必要かと思います。

ネット上で通信販売をしているカメラ店も多くあります。実機は写真での確認になりますが、プロの目から見た詳細な状態を掲載していたりもします。その固体についてより多くの画像を含めた情報を載せているお店のほうが、信頼度は高いと言えるでしょう。

オークションで買う

オークションメリットは日本中や世界中から出品されている中から、欲しい機種を選んで購入できることです。価格も中古カメラ店で購入するよりも安く買える場合がほとんどです。

ただし、出品者は千差万別ですし保証のあるものはほとんどありません。また、多くは良心的な出品者ですが、中には不具合を隠して売り抜けようという出品者もいますので、個人売買のリスクがあることを認識してください。
事前に出品者の過去の評価を確認し、不明な点などを質問してから入札しましょう。オークションもまた、説明文に詳細を記載している出品者のほうが信頼できると思います。出品者指定の入金先や送料なども要チェックです。
ジャンク(不動・故障品)として出品されていたものが、完全動作の美品だったという例もありますが、最初は安いからといって一か八かの賭けは避けたほうが良いでしょう。

それから全てとは言いませんが、タイトルに「珍品・希少・レア」などの文句があってもその多くは一般的なものです。「整備済み」も、整備箇所を明示していないケースや素人整備の場合、整備済みとうたって何年も落札されないまま掲載され続けている商品もあります。
そういった言葉に踊らされ、「これを落札するぞ」と熱くなると予定より落札価格が高く付くことがあります。始めに自分の入札上限を決めて、それ以上なら「またの機会に」と構えるのが賢明です。

大変残念ながら、最近情報商材のテンプレートを利用した、状態を正確に記載せず売り抜けようという出品者が非常に多くいます。詳細は、ヤフーオークション(ヤフオク!)を利用される方へのご注意をご覧ください。
この問題が拡大している現在、初心者の方のローライフレックス・ローライコードの購入は、保証のある中古カメラ店の利用をお勧めします。

海外オークションにも二眼レフは多く出品されています。代表的なオークションサイトは「ebay(イーベイ)」で、ヨーロッパを中心に各国のebayも存在します。
送金方法や発送可能地域など、細かな指定をしているセラー(出品者)も多いので注意が必要です。国内オークションよりやや敷居は高いですが、出品されるカメラの傾向は国内とはかなり異なりますので、英語にさほど不安が無いのなら挑戦してみても良いかと思います。
また、英語が不安な場合、ebay落札代行業者を利用する方法もあります。仲介手数料が発生することや、代金先払いでしか対応していない会社もあるようなので、利用規約をよく確認して代行業者を選びましょう。

その他で買う

リサイクルショップやフリーマーケットでも、二眼レフを見かける場合があるかと思います。
実機の確認は出来ますが保証や返品規定が無かったり、売っている側も専門知識が無いことが多いですので、ある程度自身での確認が必要です。

買わなくてすむ方法?

二眼レフは1950年代に爆発的に普及したカメラですので、身内の人や知り合いに使ってないものが無いか聞いてみるのも無駄ではないと思います。自分の欲しいと思う機種でなくても、二眼レフとはどういうものか実際に使って確かめて、自分に必要な機構を見極めてから気に入った機種を探しても遅くはありません。

ヤフーオークション(ヤフオク!)を利用される方へのご

最近、ヤフーオークション(ヤフオク!)に「カメラ転売」の情報商材を元にした、状態を正確に記載しない出品が横行しています。ライカやハッセルのカテゴリ等ではかなり目に余る状況で、二眼レフもローライフレックスを中心にマミヤCシリーズ等にこのような出品が目につくため注意喚起をします。
落下して凹んでいるカメラを状態を説明せず「A級極上品」などと煽って出品したり、悪い評価を付けた落札者に評価を変更するよう執拗に電話をするなど悪質なケース、オークションで禁止されている自作自演の価格吊り上げ行為を行い利用停止された輩も複数見られます。マニュアル化された転売手法には以下のような特徴がありますので、少しでも不安のある商品には入札しないなどご自身で防衛に努めて下さい。

  • 状態を確認し辛い意図的な白とび・黒潰れの商品写真
  • タイトルで「奇跡の~」「超極上」「新品級」など、異様な煽り文句や一般的なカメラ店では使わない語句
  • 「限定1台限り(※中古なら当たり前)」「この機会を逃したら~」「二度と入手は~」等の煽り
    • ローライフレックス・コードの出品で、上記のような煽り文言を書いている出品者には要注意です。ローライは綺麗な個体は非常に多くあり、激レアというモデルはほとんど存在しません。
  • 「3つの安心」や「安心サービス&特典」などのテンプレート文言
    • 他に「(都内)専門店にて動作確認(チェック)済」「除菌クリーニング」「送料全国一律 1200円」「防湿ケースにて保管され、大切にメンテナンスされて」「傷はリタッチされて~」等の文言にも要注意
  • ○○カメラ、カメラの××等を名乗りカメラ店を偽装(その店舗名を検索して実態が無い場合は要注意)
  • 説明文中に出品マスターのバナーを貼って「信頼の証」等記載
  • ★や♪、顔文字の乱用と、「しま~す」などの語尾伸ばし
  • 「機関絶好調」や「緊急値下」等の一般的に使用しない文言
  • 通常より大きな文字サイズで、赤や青字を多く使ったテンプレート文章
  • カメラサイトやブログからの説明文盗用(※当サイトも被害にあっています)
  • 1円など低価格から開始しながら、希望価格に届かないと落札者を削除し再出品
  • 転売自体が悪い行為ではありませんし、転売商品の全てが不良品なわけではないと思いますが、上記の特徴が多く適合する出品者・出品商品には十分ご注意ください。

更なる詳細については、以下サイトを参照してください。

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購入時のチェックポイント

ここから、実際に手に取って購入する場合の確認項目と手順の説明になります。少しだけ専門的な話になりますが、出来るだけ解りやすく記載してゆきます。
また、以下の全てを確認しなくてはいけないということではなく、文章にすると長いのですがそれほど時間がかかるものでもありません。折角の買い物です。じっくり見て、解らないことはお店の人に遠慮なく聞きましょう。

外観の確認

先ずカメラを手に取って、大きなぶつけた跡(アタリ)が無いか確認してください。
大きなアタリがあると、レンズの光軸(中心軸)が狂っていてはっきり写らなかったり、変形によって動作がスムーズでない場合があります。小さな傷や汚れには、神経質になる必要は無いかと思います。

落下痕酷いアタリはカメラを落している可能性も。購入時に気付かなくとも重大な損傷があったりするので、基本的には避けたほうが無難です。

返品・保証規定がある場合は、後からトラブルにならないように傷が元々付いていたことを保証書などに記載してもらった方が安心でしょう。なおこのカメラは、吊り金具も変形し繰り出しも大幅に曲がっていました。

光軸の曲がりは、レンズを下にして平らな場所に置き傾きや浮きが無いか見てください。
裏蓋やピントフードが気持ち凹んでいるものも見かけますが、開閉の動作がスムーズであれば概ね支障はありません。裏蓋を閉じてロックした際、本体と隙間無く閉まっているかも重要な点です。
前板(レンズが付けられているボード)を含め、レンズやノブなどにぐらつきが無いかも忘れずに見ておきます。

ストラップを付ける吊り金具も重要な部品ですので、特殊な形状ではないかも確認しましょう。
左の平ヒモを通すタイプは、一般的なストラップが使用でき使い勝手も良好です。中央はリコーフレックスなど廉価機種に多いもので、ストラップの取り付けは一工夫が必要となります。右はその機種固有の特殊形状で、専用ストラップを捜し求める破目に(ミノルタオートコード後期型)。

一般的な金具 特殊な形状 特殊な形状

また、モルトの劣化も確認が必要です。モルトは裏蓋の内側周り付いているスポンジ状の遮光材なのですが、これが劣化してボロボロになっているとカスがフイルムに付着したり、その部分から光漏れを起こしフイルムが感光してしまうこともあります。
モルトただ、モルトは劣化していても貼り換えが可能です。「モルト 交換」などで検索すれば手順の説明を掲載しているサイトも多くあり、モルト自体の販売もされています。丁寧に作業すれば個人での交換もさほど難しくはありません。
黒い毛糸などでの代用も出来ますが、厚みがあり過ぎると裏蓋を閉じる際の抵抗になってしまうので注意。元々モルトが無い機種もあります。

外観上貼り革が剥がれていたりメッキに錆が浮いていても、実用に支障の無い部分であれば問題はありません。ただ愛着を持って使うという意味では、外観も良好であるに越したことはないと思います。

光学系(レンズやファインダーなど)の確認

レンズの状態上下のレンズを正面や斜めから覗いて見ましょう。ざっと眺めてみた時点で、大きな傷や明らかなカビやクモリ(レンズの白っぽい変質)がある場合は避けたほうが無難です。
写真右のように虹色の同心円が見えるのは、レンズの貼り合わせが剥離してきているもの(バルサム切れ)。意外と実写画像に影響しない場合も多いのですが、剥離は酷くなることはあっても良くなることは無いので、選択肢からは除外した方が良いでしょう。

傷の許容範囲には個人差がありますが、撮影用レンズ(下側のレンズ)前面にある僅かな擦り傷は画質にさほど影響しません。微細な傷よりも、カビやクモリは大きくなる可能性があるのでそちらに注意。
また、やや見づらいとは思いますが、撮影レンズの後ろ側に傷が多いと撮った写真への影響があるかもしれないので念入りに。

次に絞りを開放(一番小さい数値3.5や2.8など)にして、シャッターをT(タイム)かB(バルブ)にセットし裏蓋を開けてシャッターを切り、後ろ側からもレンズを確認します。微細なチリはほとんど無視して構いません。ここでも再度傷・カビ・クモリの確認をします。レンズを明るい方に向けると見やすいと思います。
やり方が分らない場合は、無理な操作をせず店員さんに聞きましょう。シャッターの切り方などは、「使い方」のページも参照してください。ただし、戦前・戦後間もなくのシャッターなどは、操作方法にルールのあるものもあります。知らないということは、全く恥ずかしいことではありません。素直に聞くのが近道です。また、レンズ表面などに汚れがある場合も、店員さんに拭いてもらうのが良いと思います。

ビューレンズ(上側・ファインダー用のレンズ)は、少々の傷やカビなどがあってもスクリーン上で見える映像はほとんど変わりません。むしろ、レンズを通ってきた光を反射させているミラーの状態に左右される面も。

劣化したミラーミラーのチェックは、ピントフードを開けてスクリーンを明るい方に向け、ビューレンズを正面から覗いて状態を確認できます。
右の画像は、酷い劣化で黄色くなり表面が剥がれてしまったもので、ここまで酷いとピント合わせもままならない。戦前の二眼レフのミラーは銀蒸着したのものが多く、劣化している場合がほとんどですが、交換によってファインダーの見やすさは格段に向上します。ミラーは、普通の鏡とは異なる「表面鏡」が使われているので交換の際は注意。

開いたピントフードの内側、スクリーンとルーペの傷などを確認します。スクリーンの傷や汚れは常時目に付く部分ですので、撮影のストレスになることもあります。

動作部分の確認

ピントフードの開閉がスムーズか確認します。閉じた場合にしっかりロックされるかも確認してください。合わせてルーペを跳ね上げた際に、スクリーンと平行な位置で止まるかも見ましょう。

平行ズレピントの繰り出しがスムーズに動くか確認します。動作が重すぎても軽すぎても良くはありません。その際ボディに対しレンズが平行に繰り出されるかは重要です。レンズが最も引っ込んだ位置で、少しずつ前後させると確認しやすいと思います。
右の画像は、下側に向かって繰り出される前板と本体の隙間(赤い線の間)が広くなっているのが判ります。

正確に言えば、繰り出し機構と前板はそれぞれ独立した部品の場合が多く、「繰り出す前板とボディが平行でない」即「ビューとテイクレンズのピントがズレている」とは言えません。ただ、元々平行を出している機種が大半なので、一応の目安となります。

繰り出し曲がり左の画像ほど曲がっていると重修理か、修理不能の場合もあり得ます。左右のズレだけでなく、上下もずれていないか確認しましょう。

繰り出しに限らず、可動部分が固着している場合、無理な操作は禁物です。

ピントの指標を無限遠(∞)に合わせて、ファインダーでも無限遠に合っているかを確認します。出来るだけ遠くの目標物で確認するのが良いですので、お店の人に許可をもらって屋外で確認できればベストです。合わせて最短撮影距離でも、指標とのズレがないか確認します。

シャッター速度は指標を1秒に合わせて確認します(1秒が無いカメラもあります)。1秒がおおよそ合っていれば他の速度も良好な場合が多いですが、高速側まで全て確認しておきます。二重露光防止機構があるカメラは、多重露出レバーなどを使用してシャッターを切ります。
シャッターをチャージした後では、最高速(400や500などの記載の最も大きい数値)へは変更できないシャッターも多くあります。無理な操作をせず、チャージ前に速度セットをしてください。
他の速度が問題なくてもB(バルブ)のみ不良ということもあります。シャッターを開けっ放しにする撮影をしないなら、使う機会は少ないですが確認はしておきましょう。

絞り羽根絞りは、スムーズで引っ掛かりが無く動くかが重要です。絞り羽根の実際の動作は、裏蓋を開けて裏側から見れます。シャッター速度をBにして、シャッターを切ったままの状態で確認しても良いでしょう。
合わせて絞り羽根に油の付着やめくれたような変形がないか、バリのようなものが出ていないかを確認します。油浮きは絞りが固着する原因になりますので、薄くグリス状のものが付着している場合は要注意です。
既に固着しているものは、無理に動かそうとすると破損する恐れがあります。

右の写真は、分かりやすいように後ろのレンズ(後群)を取り外して撮影しています。カメラによって、絞り羽根の枚数は5枚から10枚程度と様々です。

カウンター機構は特殊なものもありますが、巻き上げ側にスプールを入れると動作する機種や、二つのボタンの押し込みとスライドでカウンターを戻すものなど様々です。進みだけでなく、リセットした際や裏蓋を空けた時カウンターの戻りがスムーズかも重要なポイントです。
使う」のページにフイルム装填時の説明がありますので、そちらも参照してください。

位置・形状は様々ですが、写真左のようにフイルム室内に裏蓋開閉感知用のピンがある機種は、裏蓋を開けるとカウンターも自動的に復元します。
画像中央のように巻き上げノブ中央と右下にボタン類の無い機種も、一般的にカウンターは自動復元式となります。これらの操作は、「使い方」のページに詳しく記載しています。(中央:ローライコード4 右:ローライコード2

背面に赤窓のある機種は、赤窓から見る数字がカウンター代わりなので独立したカウンターはありません。

裏蓋を開けて中のローラーの動作と、フイルムの通り道に錆などが無いかも確認します。意外と忘れがちですが、裏蓋を空けた際にフイルムスプール(フイルムの巻き取り軸)が付属しているかも要チェック。撮影の段階でスプールが無いと、最悪の場合フイルムを一本ほどいて空スプールを作る羽目になります。

以上が全てではありませんが、カメラに詳しい知人がいれば一緒に見てもらうのが良いでしょう。

チェック方法がしいと思う方は

自分で書いておきながら、上記の全てをカメラ初心者の方がチェックすることはちょっと難しいかと思います。
そんな時は、保証や初期不良対応があるもので、自分が気に入ったものをエイ!っと買ってしまうのも1つの方法です。中古カメラ店での購入でしたら、自分が納得するまで使い方を教わってくることを忘れずに。通販なら、ローライフレックス等の使い方はネット上にも情報がありますし、二眼入門の使い方のページでは、多くの機種に応用が利くように注釈を付けてあります。

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二眼レフ購入のヒント

カメラを買う際にはぜひ、付属品の有無を確認しましょう。二眼レフに使用するアクセサリー類は、ローライなどの有名な物を除き単体で探すとなかなか見つけられないことが多いのです。
後から苦労して探すよりも、カメラに付属しているものを一緒に入手した方が良いのは言うまでもありません。有名な機種を除き、レンズフードやレンズキャップ、革ケースなどはカメラのオマケ程度の扱いなので、価格にはほとんど反映されていないように思います。

レンズフード撮影に邪魔な光を遮ってくれるので、レンズフードは出来るだけ使用した方が良いアクセサリーです。レンズが回転してピントを合わせるものには、丸型のレンズフードを使用します。
被せ式の36mm(リコーフレックスなど前玉回転式の機種に多いサイズ)などは、ライカ用の汎用品が新品でも売られており流用できる場合があります。ケラレ(画面にフードが映りこんでしまう)がないかは、テスト撮影した方が良いかも知れません。
カメラによって取り付けの方法やサイズが違いますが、それらが合えば純正品でなくとも問題はありません。取り付けは主に被せ式かバヨネット式。専用の物しか使えない機種もあるので注意。

レンズキャップはレンズ保護の為にあると便利で、フード同様に純正品でなくとも使用可能な場合が多々あります。革ケースは、装着したままの撮影だとフイルム交換などに少々手間が掛かりますが、ケースが無いとぶら下げることが出来ない(ストラップの吊り金具が無い)機種も稀にあります。

他の付属品ではフィルターをよく見かけますが、主にモノクロ用(黄色やオレンジ、緑色のもの)が多く基本的には消耗品ですので、退色や劣化しているものを使用してもメリットはありません。
ただ、フィルターのガラス部分だけを現代のものに入れ替えることが可能ですので、使い方によっては枠の部分を生かすことが出来ます。

Bay1バヨネットまた、ローライフレックスローライコードをはじめ、国産二眼レフにも多く採用されている通称Bay1(ベイ1・B30)と呼ばれるレンズ周りのバヨネットマウント(写真右)は、規格がオープンにされたものではないため各メーカーによって若干の誤差があります。
特に内側のバヨネットを利用するフィルターや接写レンズ(プロクサー)の取り付けは、実機で装着確認した方がより安心でしょう。

内バヨネットへ取り付けできないケースは、レンズを締め付けているリング(写真の文字が入っている部分)が飛び出ていることでアクセサリーと干渉することが多い。掲載画像のエルモフレックス5は独自規格で、発売当時から互換性の無さが指摘されていた。

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購入後のお

最後にお願いがあります。もしも入手した二眼レフに飽きてしまったり、使わなくなったり壊れてしまっても「どうか捨てないでください」。それを欲しいと思っている人や再生できる人、部品取りとして必要とする人がいます。オークションでは、壊れたカメラでも値段が付く場合が大半です。

限りあるカメラです。その一点のみよろしくお願いします。