1. ホーム>
  2. 二眼レフカメラ ABCDE>
  3. ボルシーフレックス

Bolseyflex

ボルシーはアメリカのメーカーで、35mm小型機で有名。また、35mmの二眼レフも発売したメーカーだ。
掲載機ボルシーフレックスはOEM供給のため、生産国は戦後の西ドイツ。角型ビューレンズでピントフードが幅広のモデルもあり、OEMで有名なタワー(Tower)ブランドでもほぼ同等な機種が販売されていたようだ。
また「ボルシーフレックス」という名称のカメラは、当機よりアルパの原型となったものの方が有名であろう。

当機はほぼボックスカメラの仕様であり、ファインダーでのピント合わせは出来ないので目測での使用となる。コンデンサーレンズのみの視界は非常に明るいが、視差によってケラレも大きく好みが分かれるだろう。
レンズの最短撮影距離は5フィートだが、ファインダーの特性からこの距離を実用とするにはやや難がある。
フイルム送りは赤窓式。この手のカメラとしては珍しく二重露光防止装置が付いていて、巻き上げないとシャッターが切れない仕組みだ。
絞りは角型の2枚羽根であるが、中間値の使用も可能。

ライムグリーンの貼り革が印象的なカメラだが、汚れが目立ってしまうのは仕方のないところだろうか。見かける機会は少ないが、専用ケースも用意されておりカメラと同系色の仕上げとなっている。
ボルシーフレックスは、基本的に二眼レフと言うよりボックスカメラであるが、 よくよく考えればブリラントオリジナルと機構的に大差は無いとも言えるのだ。非常にシンプルな構造ではあるが、独自にピントフードを加えたデザインになっているので当サイトにも掲載した。

ボルシーフレックス オリジナルデータ表

メーカー 生産国 生産年
Bolsey ボルシー アメリカ (ドイツ) 1950年代後半?
ビューレンズ
無銘
テイクレンズ
無銘 80/7.7
絞り 絞り羽根 最短撮影距離
7.7~16 2枚(四角形) 5ft
フード取り付け
22mm被せ式
シャッター
SynchroNized T・I(速度不明)
シャッターチャージ
不要
レリーズ
上面ボタン 押し込み式
巻き上げ 巻き止め
右側面ノブ 赤窓式
ピント合わせ
レンズ回転式
スクリーン 視差補正
コンデンサーレンズのみ ピント合わせ不可
内面反射対策
無し
フイルム送り
下→上
実測サイズ 三脚ネジ
H123×W81×D92mm 680g 小ネジ
データ表の見方

部分拡大画像&ポイント解説

  • テイクレンズ周りカメラ上部
    [左]テイクレンズ自体を回して目測での距離合わせが可能 [右]ピントフードを閉じた状態 シャッターボタンがピントフードにやや近過ぎる
  • フイルム室内
    左側面のノブを回してボディを開放する フイルム圧板も装備

管理人の

いや、これはどう見てもボックスカメラです…。気にして探したことが無いのですが、ebayではそれなりに見かける機種です。元々大衆機ですし、数が少ないということは無いでしょう。どちらかと言うと、角窓のものの方が多く見かける印象です。
レンズはノンコート単玉(1群2枚?)。シャッターも実用一速のみですので、遊び・ゆとりでの購入をお勧めします。一台くらいこういうのが入っていてもと思っての掲載ですので、この系統は積極的に掲載はしません。

独断の5つ(平均が★★★は0.5換算)
  • 人気度…★★
  • 使いやすさ…★★
  • 見つけやすさ…★★